「朝令暮改」していかないと変化に対応できない
「社長は言ってることとやってることが違う」
こういった類の事を言われたのは一度や二度ではありません。孔子はリーダーにとって「仁」と「言行一致」が大切だと言っています。僕もそう思いますし、言ったことをリーダーが率先してやるのは重要だと思っています。余談ですが「率先垂範」が僕の座右の銘であったりします。
またこんなコメントもよく発生します。
「さっきあれをやろうって言ったのに、今度はやっぱりこれをやろうと言ってきた。ついていけない」
いわゆる「朝令暮改」的なやつでしょうか。あるあるですね。「朝令暮改」というのは何となく「悪いこと」のようにとらえてる人も多そうですが、僕はそう思っていません。
僕はリーダーというのは「言行一致」も「朝令暮改」も大切だし、日々それをやっていくのが重要だと思っています。表面的に見るとこの二つの言葉は相反するような印象もあったりしますが、全然そうではなくて、共存するものだと思うんです。
リーダーは自分の信念や会社のビジョンに従い、ブレなく行動するのを前提に、その目的達成のためにそのタイミングにおいての最適な指針を常に考え発信、実行していく必要があると考えています。「最適な指針」というのは環境や思考によって変化するものです。でもその根底にある軸がブレていなければ全く問題ないし、むしろ「朝にこういったけどやっぱり施策を変えたいなぁ。でも朝にこう言ったばっかりだから批判されそうなのでこのままでいいか…」って方がよっぽど問題だと思います。
社員が「社長は朝令暮改ばかりで嫌だな」と感じる時は、
- 社長の軸がブレている
- 社員が社長(会社)の軸を理解していない
のどちらかが原因だと思います。なのでそのあたりを調整すれば次第に社内から「朝令暮改」についてのネガティブな印象は消えていくのではないかと。
この辺の話はあるあるではありますが、数字の良い会社ってのは多少のこういうネガティブな意見が出たとしてもあまり問題にならなかったりします。数字が全てを覆い隠すんですよね笑。
次回は「キャッシュフロー経営を続けていたベンチャーにありがちなこと」を書こうと思います。