ベンチャーぼんやり考察

ベンチャー界隈の経営、組織について悩んだり考えたりしています。40にして惑ってます。

魔法使いなんていない

以前とある人が某連続起業家氏のことを「新しいサービスを次々に考えて、まるで魔法のようだ。」と言った。これを聞いて「魔法なんて無いんだよ」と答えたことがあった。

自分の常識の範疇を超えたアウトプットを相手にされた時に「この人は天才か?」「この人は魔法使いか?」と思ってしまいがちだ。でもそんなものは無い、と僕は思っている。よくわからない事を「魔法」と思ってしまった瞬間に、その人は思考が停止しちゃってる。

とは言え、あたかも「魔法」のようなアウトプットをする人はいる。ざっくり言うと「魔法」には2つの要素が必要な気がしている。

1つ目は情報量。その人がどれだけたくさんの優良な情報をインプットしているか。それがポイント。インプットしたたくさんの情報量は一般的に「引き出し」とも言ったりする。「引き出し」の多さが「魔法」には必要。

ただ「引き出し」が多いだけでは「魔法」は使えない。もう一つの要素はアウトプットのスピード。瞬時に回答を出したり、迷いなくアウトプットしないと「魔法」には見えない。そのスピードを出すには「引き出しの整理」がまずは必要かも。あとは場数も重要かも。この処理速度は個人差が多少あるのかもしれない。ただ頑張れば速くなると思ってる…。


ところでYJに小澤さんという方がいる。界隈では誰もが知る「おざーん」さんである。おざーんさんの話を聴くとその話術の巧さはさることながら、「引き出し」の多さ、「処理速度の速さ」に驚く。

先日Hive Shibuyaで行われた #90会 というのを観覧してたのだが、そこにゲストでやってきたおざーんさんのお話を聴いて上記の考えがわりかし間違いじゃないんじゃないかと確信した。

 


これは #90会 に参加してた方のツイートだが、まぁそういうことだ。そしておざーんさんは電話帳を見ながら「自分ならこの事業をどうするか」を考える「練習」もしてたそうだ。いろんな事業のいろんなフェーズに自分を置いてみて、自分ならばどうするかを考える。言わば想定問答集を作っているようなもんだ。

圧倒的に情報をインプットし、アウトプットの想定問答集を作っておけば、誰でも「魔法」のようなものは使えるようになるのかもしれない。


それでも僕はいつかは「魔法」を使いたい。「魔法少女」になりたい。