価値の対価
土曜日、Startup Weekend Tokyoの「コーチ」として参加してきました。4月に名古屋でやったのと同じですが、Tokyoはコーチの拘束時間が短いのが特徴(2時間ちょっとでした)。
さて、僕は5チームを各15分ずつ見て回ったのですが、総じてまとまってるプランが多かったという印象。比較対象が4月の名古屋だけなのでアレですが、どれも概ねまとまってて、一定規模のサービスにはなりそうだなぁというものが多かった。チーム内のギスギス、煮詰まりも名古屋ほど感じなかった。
コーチ陣の控え室で何人かのコーチが「○○チームはよくできてた」と言ってたチームがあった。僕個人的には「確かに机上の論理としてはよくできてたし、ビジネスモデルも理解できる。スケールも比較的大きいとは思うが、実現性がめっちゃ難しいし、どうかなぁ」と感じたチーム、プランだった。どうやら結局そのチームが優勝したそうなので、僕の目は節穴だったのかもしれない笑。
前回の名古屋の時も感じたんだけど、最初はある課題があって、それを解決するプランを考え始め、チームを作り、プランを成熟させていくのだろうが、コーチが介入するあたりの時間帯(全日程の中間くらい)になると「マネタイズ」への意識がいつの間にか必要以上に大きくなってしまうような気がした。
課題や解決策、顧客への価値などよりもマネタイズの比重が大きい。それは少し残念な気がするんですよね。もちろん事業としてやるからにはお金を稼ぐ必要はある。けどその前に「あなた達はどんな価値を提供するのか」というのを考え、軸に据えていかないと、なんだかスカスカのサービスになってしまいがち。
価値の対価としてお金を得るのであって、価値を考えずにマネタイズを考えすぎると、短期的には成立するかもしれないけど、中長期的にサービスが続かないし、当然マネタイズもできなくなるし、会社もなくなる。
— Takanori Oshiba (@takanori1976) 2016年11月19日
あと、2方向からしかマネタイズできないと考えがちだけど、第3の方向から収益を得ることもできるので、最初から固定概念でマネタイズを考えないで、まずはサービスの価値を考えた方がおもしろい方向に進むんじゃないかなぁと思ったり。
とりあえず皆様お疲れさまでした。